幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました


「ごめん、シーラ。先に自己紹介をすべきだったね。俺はフォリア国第一王子のルーリウス・ローワン。君を娶りにきたよ」

 フォリア国と言えば、広大な山脈を超えた先にある鳥族の国だったはずだ。ルラド国とはあまり交流が無く、その実態は知られていない。驚いてばかりのシーラの片手を持ったまま、ルーリウスはシーラをソファまで誘導し、一緒に座る。

「フォリア国の者は鳥の姿にも人の姿にもなれる。どちらも本当の姿だ。俺の鳥での姿は知っての通り青い羽色をしている。人間は青い鳥を幸運の鳥だと思っているんだろう?そのせいで、何度か他国の人間に狙われることがあった」

ルーリウスの話では、今回も国交だと称した他国の人間が、ルーリウスたちを騙して強力な魔法をかけ、ルーリウスを人間の姿に戻れなくした。そして鳥の姿のルーリウスを誘拐し、巡り巡ってルラド国へ運ばれてしまったらしい。なんとか逃げようと試みるが、途中で力尽きて落下してしまう。

「落下した先に、シーラがいたんだ。そして、俺はシーラに助けてもらった」

 深い紺色の瞳が愛おしそうにシーラを見つめている。