「小鳥さん!?どこへいくの!?」
驚いてシーラが顔を上げると、小鳥は窓へ何度も何度も体当たりする。
「だ、だめよ!そんなに窓に体当たりしたら危ないわ!」
(外に、出たいの?)
シーラが慌てて窓を開けると、小鳥はすぐに外へ出て遠くへ飛んで行ってしまった。
「小鳥さん……!」
「シーラ様!どうなされました!?」
フルールが慌ててシーラの部屋へ入って来た。フルールは部屋の中とシーラの様子に驚き、すぐにシーラの元へ駆け寄る。
「フルール、小鳥さんが、出て行ってしまったわ……私、私……!」
シーラの両目からまた涙がボロボロとこぼれていく。
(小鳥さんまでいなくなってしまったわ……もしかして、ずっと外に出たかったのかしら。でも、これで、きっとよかったのよね)
いつかは外の世界へ返してあげないといけない。それはわかっていたことだ。だが、あまりに急すぎて、しかもシーラが心の傷を負っているまさにその時だったので、シーラへのダメージはあまりにも大きい。
「うっ、うっうっ」
嗚咽を漏らしながら泣き続けるシーラを、フルールはただ抱きしめ続けるしかなかった。



