幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました

「元は、あなたを家から追い出すためにお父様が婚約をこじつけたのだけれど、シーラは家を追い出されてもうここにいるじゃない?それに、シーラみたいな女を結婚させる方が相手にも失礼って気が付いたみたいなの。ハルベルト様は見た目も中身も家柄も素敵な方だったから、あなたより私にふさわしい方だとお父様は思ったのよ」

 クスクスと嬉しそうに笑うキリルを、シーラはただ茫然として見つめているだけだった。

「私もね、あなたがここからいなくなってしまうと寂しいのよ。可愛い義妹と一緒に遊べなくなってしまうでしょう?私が嫁いだとしても、私はまた今まで通りここに来ればいいんだもの。何も変わらないわ!」

 そう言って立ち上がると、シーラの横に座り顔を近づける。

「ハルベルト様と結婚すれば、ここから逃げられると思った?ざーんねん。ずっとここで一人寂しく生きていくの。シーラは私の楽しいおもちゃなんだから、一生逃がしてなんてやらないわよ」

 シーラが目を大きく見開いてキリルへ視線を向けると、キリルの意地の悪そうな笑みが見える。その笑みに耐え切れずシーラが目をギュッと瞑ると、キリルはケタケタと楽しそうに声を上げて笑った。