幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました


「ピ」

 クローゼットから、小さく鳴き声がする。ハッとしてシーラは顔を上げると、すぐに立ち上がってクローゼットへ駆け寄った。そして、奥から鳥かごを取り出す。

「ごめんなさい、狭くて暗くて怖かったでしょう?」

 シーラが鳥かごの扉を開くと、青い小鳥はすぐに飛び出してシーラの腕に止まる。そしてシーラを見上げると、すぐに腕をつたって肩までたどり着き、シーラの首筋にそっと寄り添った。

「ピ、ピ」

 まるで泣かないで、大丈夫だよと言っているようにシーラへ体を寄り添わせる。小鳥のふんわりとした羽根とあたたかさにシーラの心はじんわりとほぐれ、思わずまた涙が浮かんでくる。

「もしかして、慰めてくれているの?ありがとう……!あなたのことは、何があっても絶対に守って見せるわ。怖い人たちの元へなんて絶対に渡さないから」

 シーラが両手で小鳥をそっと抱え頬に摺り寄せると、小鳥もそれに答えるかのように体をシーラの頬へ寄せた。