少しして、外から馬車の走っていく音がする。そしてすぐに廊下を走って来る音が聞こえた。
「シーラ様!」
部屋に入って来たフルールはシーラの姿を見て絶句する。そして、すぐにクローゼットから上着を取り出し、シーラの体へかけた。
「シーラ様、大丈夫ですか!?なんて酷い……!」
「……お姉さま、青い小鳥のことを知っていたわ。賞金が出るとかで、見つけたら絶対に教えろって……飼うのもいいけど、はく製にしてもいいだなんて言っていたの。なんて恐ろしいのかしら……!」
シーラはそう言いながら、いつの間にか泣いていた。キリルがいた時はあまりのショックに固まっていたが、キリルがいなくなりフルールが来たことで張り詰めていた糸が切れたのだろう。泣き始めたシーラを、フルールはしっかりと抱きしめた。
「シーラ様……」
フルールはシーラの背中を優しくさする。フルールの優しさに、シーラの涙腺はさらに崩壊した。



