幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました


「ああ、やっぱりシーラにはその方がお似合いよ。良かったわね!」

 床に座り込みながら両手で体を隠すようにするシーラを見下ろし、キリルは満足そうに笑っている。

「さて、この服たちは貰っていくわね。シーラの哀れな姿も見れたことだし、私はもう帰るわ。……あっ、そうだ!最近、ここら辺で青い小鳥を見なかった?」

 キリルの言葉に、シーラはうつ向きながら目を見張る。心臓がドクドクと速くなり、冷や汗が背中に流れた。

「どうやら幸せの青い鳥を探す商人がいるらしいのよ。他国から輸入して来た伝説の鳥らしいんだけど、見つけた者には高額の賞金が出るんですって!この近くの森で目撃情報があるらしいから、見つけたら捕まえて私によこしなさい」
「……もしその小鳥が見つかったらどうするんですか?」
「どうしようかしら?売ってもいいけど、商人が血眼になって探してる幸せの青い鳥なのよ。もしかしたら本当に幸せを呼んでくれるのかもしれない。ずっと閉じ込めて飼ってもいいし、噂だとものすごく綺麗だっていうから、はく製にしてもいいわよね」

 キリルの言葉にシーラはゾッとした。そんなシーラに顔を近づけて、キリルは世にも恐ろしいほどの顔でシーラを凝視する。

「いーい?もしも見つけたら私に絶対に言うのよ?独り占めするなんて絶対に許さないから」

 そう言って、キリルはシーラから離れると両手にシーラのクローゼットから取り出した服を抱え、満足そうな笑みを浮かべながら部屋を出て行った。