安堵したように涙を流し起きない美空を抱きかかえ良かった、ありがとう、と声に漏らす美空のお父さん。
僕も、腰が抜けるくらい安心した、けど抱きかかえて涙を流すなんて美空の前ではしたくなった…例え目を瞑っていたとしても不安になるようなことはしたくなかった…
だから思うことだけは、許してくれ、君が病気にかかったこと、入院したこと、悪化したこと、酸素マスクをつけて寝ていること、僕の思いの答えを教えてくれないこと、全部が不安すぎて泣きたかった、いっそこのまま好きって言いたかったけど、僕は…ゆっくりゆっくりと君に伝えたい。
好きだよ、と、美空のお父さんが涙を止めて数十分あれから美空はずっと目を瞑り僕たちの問いかけに答えてはくれなかった、君の好きな星が夜空に沢山舞っているのに…美空は目を覚まさない、星を出た夜は真っ先に僕に電話をくれて今星が出てるんだよ、一緒に見よう、写真を撮る、何でもかんでも報告してくれた君が唯一星を見なかった今日…

