愛する花の蜜を吸う~ヤンデレ吸血鬼の溺愛がキケンすぎる~

よく見ると、彼はどこか過呼吸で余裕がなさそうだ。
熱っぽい瞳がそこにある。
胸が動揺して変な鳴り方をしていて、なんだかくすぐったい。
一刻も速くこの場を離れたい…。

「俺の質問に答えてから」

…。
なんでそんなこと…。
と思ったが、別に名前を言うだけで、はなしてもらえるならそれでいいかとも思った。

「…2年の羽柴愛花です。あなたは有名なので知ってます」

少し嫌みだったかもしれない。
あなたは有名だから私は知っているけれど、あなたは知らない私に話しかけたのだと。

「そうか…ごめん」