去年のクリスマスは、どんな歌もただつらいだけだったのに、今は心地よく感じる。
「それにしても、本当に去年のイヴまで、一度もすれ違ったことすらなかったのかなぁ?大和は絶対にないって言い切ったけど、知り合ってからは殆ど毎日のように一緒に居たから、なんか変な感じ」
「絶対にないのは断言できるよ。その理由、わかる?」
「うーん⋯⋯一度見たものは忘れない記憶力?」
「記憶力の問題じゃなくて。俺、こんなに綺麗な人は初めて見た⋯⋯だから、一度でもすれ違ってたら、忘れるわけがないってことだよ」
他の人にそんなことを言われたら、からかわれているのかと疑うだろうけれど、大和にそう言われるのは嬉しい。
むしろ、大和のほうがよほど人目を引くタイプなのに、本人は全く気づいていないところも好きだ。
「飛鳥、今年の年末年始は、帰省しないって言ってたじゃん?」
「うん」
「それにしても、本当に去年のイヴまで、一度もすれ違ったことすらなかったのかなぁ?大和は絶対にないって言い切ったけど、知り合ってからは殆ど毎日のように一緒に居たから、なんか変な感じ」
「絶対にないのは断言できるよ。その理由、わかる?」
「うーん⋯⋯一度見たものは忘れない記憶力?」
「記憶力の問題じゃなくて。俺、こんなに綺麗な人は初めて見た⋯⋯だから、一度でもすれ違ってたら、忘れるわけがないってことだよ」
他の人にそんなことを言われたら、からかわれているのかと疑うだろうけれど、大和にそう言われるのは嬉しい。
むしろ、大和のほうがよほど人目を引くタイプなのに、本人は全く気づいていないところも好きだ。
「飛鳥、今年の年末年始は、帰省しないって言ってたじゃん?」
「うん」



