何しろ、高校時代は、殆ど話したこともないクラスメイトだった元彼に、突然告白されて付き合い始めた上、親もうるさかったので、デートらしいデートもしたことがない。
放課後に、喫茶店や図書館で過ごした程度で、テーマパークなどには一度も行かなかった。
大和と動物園に行く前の日には、それこそデートかと思うほど、何を着ていこうか迷ったが、動きやすいのが一番だと思い、結局は大しておめかしはできず。
広い園内を歩いていて、急に気づいたことがある。
大和はいつもそうだったのだが、身長差があっても、歩くのが遅い私に歩幅を合わせてくれている。
思えば、元彼と一緒に歩いている時は、ズンズン先に進まれた挙げ句、鬱陶しそうな表情をされたものだ。
「大和。ありがとう」
「どうした?」
「私に歩幅合わせてくれて」
「あはは!そんなことでお礼言われるとは思わなかったよ!前から思ってたけど、飛鳥って⋯⋯」
放課後に、喫茶店や図書館で過ごした程度で、テーマパークなどには一度も行かなかった。
大和と動物園に行く前の日には、それこそデートかと思うほど、何を着ていこうか迷ったが、動きやすいのが一番だと思い、結局は大しておめかしはできず。
広い園内を歩いていて、急に気づいたことがある。
大和はいつもそうだったのだが、身長差があっても、歩くのが遅い私に歩幅を合わせてくれている。
思えば、元彼と一緒に歩いている時は、ズンズン先に進まれた挙げ句、鬱陶しそうな表情をされたものだ。
「大和。ありがとう」
「どうした?」
「私に歩幅合わせてくれて」
「あはは!そんなことでお礼言われるとは思わなかったよ!前から思ってたけど、飛鳥って⋯⋯」



