最初の頃は、交互に行ったり来たりしていたが、彼のほうがあまり来なくなってしまったら、私のほうが連続で会いに行った。
友達からの合コンの誘いなども、彼が居るからと断ってばかり。
何しろ、初めての彼氏て、初恋の相手だ。
故に、思い入れも強く、大切にしたかった。
これは一時的な倦怠期で、いつかきっと、また元の二人に戻れるはず⋯⋯。
ただ、そう信じることしか出来なかった。
高校時代は親がうるさくて、クリスマスも何もあったものではなかったが、
「今年のクリスマスは、都心でお洒落に過ごそうか」
彼がそう言ってくれたので、その約束を心の底から信じていた。
たとえ、もう全く会いに来てくれることもなく、連絡も殆どなくなっていても。
*
ある小春日和の午後、サプライズのつもりで、群馬にある彼の部屋を訪ねた。
彼が住んでいるのは、安アパートなのでインターホンもない。
友達からの合コンの誘いなども、彼が居るからと断ってばかり。
何しろ、初めての彼氏て、初恋の相手だ。
故に、思い入れも強く、大切にしたかった。
これは一時的な倦怠期で、いつかきっと、また元の二人に戻れるはず⋯⋯。
ただ、そう信じることしか出来なかった。
高校時代は親がうるさくて、クリスマスも何もあったものではなかったが、
「今年のクリスマスは、都心でお洒落に過ごそうか」
彼がそう言ってくれたので、その約束を心の底から信じていた。
たとえ、もう全く会いに来てくれることもなく、連絡も殆どなくなっていても。
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ある小春日和の午後、サプライズのつもりで、群馬にある彼の部屋を訪ねた。
彼が住んでいるのは、安アパートなのでインターホンもない。



