本当に、不思議な人だ。
知り合ってまだ2日。
それなのに、こんなに心配してくれるなんて⋯⋯。
「大和⋯⋯私、嬉しい」
胸を打たれて、温かい涙が頬を伝った。
「えっ⋯⋯ごめん!泣かせるつもりは全然なくて⋯⋯」
大和は慌てているが、この涙が悲しみの涙の筈がない。
「だから!嬉しいの⋯⋯とても」
そう言うと、大和はようやく安堵したようだ。
私が夜行列車に乗り込んだあとも、大和はずっと手を振っていてくれた。
大和が見送りに来てくれる前の、あの荒涼たる心境が嘘のように、心の底から温かいものを感じられる。
寝台に横たわり、瞳を閉じると、温かな気持ちのまま眠ることが出来た。
*
私にしては珍しく、夜行列車で熟睡したようだ。
大和がやすらぎをくれたお陰だろう。
青森駅に降り立ったものの、今の時期、夜明けはまだまだ遠い。
知り合ってまだ2日。
それなのに、こんなに心配してくれるなんて⋯⋯。
「大和⋯⋯私、嬉しい」
胸を打たれて、温かい涙が頬を伝った。
「えっ⋯⋯ごめん!泣かせるつもりは全然なくて⋯⋯」
大和は慌てているが、この涙が悲しみの涙の筈がない。
「だから!嬉しいの⋯⋯とても」
そう言うと、大和はようやく安堵したようだ。
私が夜行列車に乗り込んだあとも、大和はずっと手を振っていてくれた。
大和が見送りに来てくれる前の、あの荒涼たる心境が嘘のように、心の底から温かいものを感じられる。
寝台に横たわり、瞳を閉じると、温かな気持ちのまま眠ることが出来た。
*
私にしては珍しく、夜行列車で熟睡したようだ。
大和がやすらぎをくれたお陰だろう。
青森駅に降り立ったものの、今の時期、夜明けはまだまだ遠い。



