知り合ったばかりで、こんなに心を許せる人は、きっと初めてだ。
「飛鳥」
「ん?」
「改めて⋯⋯メリークリスマス」
不思議だ。
クリスマスなんて言葉は聞きたくもなかった筈なのに、大和に言われると嫌ではない⋯⋯どころか、少し嬉しい。
「大和も、メリークリスマス」
一晩中繋げていた電話を切ると、私は帰省の荷造りを始めた。
*
夜の上野駅で、私はボストンバッグを抱えてぼんやりしていた。
ここに来るのはお盆以来だが、何となく、この雰囲気が好きになれない。
「飛鳥!」
私を呼ぶ声に驚いて振り返ると、なんと大和が居た。
「大和!どうして⋯⋯?」
「ごめん、こんなところまで来たりして。なんか⋯⋯やっぱりどうしても、飛鳥のことが心配で仕方なかったから。かなり大きなお世話なのは判ってるけど、ちゃんと見送らないと気が済まなかった⋯⋯」
「飛鳥」
「ん?」
「改めて⋯⋯メリークリスマス」
不思議だ。
クリスマスなんて言葉は聞きたくもなかった筈なのに、大和に言われると嫌ではない⋯⋯どころか、少し嬉しい。
「大和も、メリークリスマス」
一晩中繋げていた電話を切ると、私は帰省の荷造りを始めた。
*
夜の上野駅で、私はボストンバッグを抱えてぼんやりしていた。
ここに来るのはお盆以来だが、何となく、この雰囲気が好きになれない。
「飛鳥!」
私を呼ぶ声に驚いて振り返ると、なんと大和が居た。
「大和!どうして⋯⋯?」
「ごめん、こんなところまで来たりして。なんか⋯⋯やっぱりどうしても、飛鳥のことが心配で仕方なかったから。かなり大きなお世話なのは判ってるけど、ちゃんと見送らないと気が済まなかった⋯⋯」



