Last Christmas

しゃくりあげながら本音をぶつけると、

「明日は予定もないし、何時まででも話し相手になるよ」

初対面なのに、どうしてこんなに優しいのだろう?

私は、あまり人に甘えるようなタイプではないのに、

「何も話さなくて構わないから⋯⋯今夜だけ、電話繋いだままで居てくれる⋯⋯?」

そんなことを懇願してしまった。

「いいよ」

「ありがと⋯⋯」

「飛鳥が寝たあとも、ハンズフリーにして繋いでおくから」

「あ⋯⋯りがとう⋯⋯ホントに⋯⋯」

「構わないよ。それで飛鳥が少しでも楽になるなら」

その言葉を聞いたとき、安堵のせいか、急に睡魔が襲ってきて、こたつで眠ってしまった。





気付くと、もう朝になっていた。

泣き疲れたのか、思い切り眠りこけていたようだ。

律儀にも、大和は今もずっと電話を繋いだままにしていてくれている。