Last Christmas

「うん。またな」

今夜はもう、こたつで寝てしまおうと思っていたら、FAXが流れてきた。

誰だろう?と思ったら、大和からだ。

【夜分にごめん。ちょっと⋯⋯というか、かなり気になったことがあるんだ。近いうちに話せないかな?】

どうしたのだろう?

返信するよりも手っ取り早いと思い、こちらから電話をかけると、大和はすぐに出てくれた。

「さっきはどうも。かなり気になったことって、どうしたの?」

「あ、うん⋯⋯。教会の前に立ってた時、かなり思い詰めたような顔に見えたんだけど、大丈夫?」

そんな露骨に顔に出ていたのかと思うと、恥ずかしい。

「うん!大丈夫!」

かなり無理をした声のトーンで答えたが、

「本当に?」

真剣な声で念を押され、言葉に詰まる。

「やっぱり、何かあったんじゃない?」

「うん⋯⋯凄いね。初対面なのに、いきなり見破るなんて」

「よかったら、話してくれない?」