400分の1の私たち

教室中で黄色い歓声が上がる中、みあちゃんが一際大きな声で質問する


「湊人先生って、彼女いるんですかぁ〜?」


「今はいないぞー、ってか湊人先生ってなんだよ、早瀬先生って呼べよなー」


「はぁーい、湊人先生っ!!」


普通の男の人ならキュン死しちゃうんじゃないかっていうくらいのマカロンボイスでみあちゃんは答えた


チラッと早瀬先生を見てみると、なんの興味もない涼しい顔で他の生徒の質問に返している


綺麗な顔だなとは思うけど、それほど興味はない


昔から恋とか愛とかはよく分からない


小学生の時に気になっていた男の子はいた気がするけど、それが恋なのかと言われると謎だ


桜が舞い散る中庭を眺めながら、そんなことを考えていた時


「そろそろ質問タイムも終わるぞー」


と気だるげな先生の声が聞こえる


えぇ〜っというクラスのブーイングを無視し、学級簿を確認する


「えーと、今日の日直は、、出席番号だから、、葵だな!
早速だが、放課後に数学準備室までプリントを取りに来てくれ。」


突然名前を呼ばれたので、驚いてしまった


でもすぐに先生用のスマイルを貼り付けて快く答える


「わかりました!!」


「おう、よろしく!!じゃあ今日はこれで終わりだ。」