400分の1の私たち

side 湊

俺は桜ヶ丘学園に数学教師として勤務する早瀬湊

今年で3年目になる。

今までは中等部で教科担当をもっていたが、今年からは高等部のクラス担任をもつことになった。

基本的に女嫌いな俺が女子しかいないこの桜ヶ丘に来た理由は

ー3年前、大学3回生で早々に教員採用試験に合格し、どこの学校にしようか考えていた時、

 母の兄である叔父さんから電話がかかってきた。

「湊、久しぶりだな!」


「お久しぶりです。」


「聞いたぞ、試験受かって今学校探してるって!」


自分は伝えてないが知っているということは多分母だろう。


でもそれと電話は何の関係があるのか考えていると


「俺の学校に来ないか?知っていると思うが今は桜ヶ丘学園で校長をやっているんだ。

 もちろん試験は必要だが、どうだ?」

少し逡巡する

「考える時間をください。」


「ああ、わかった。また決めたら連絡してくれ、待ってるから。」