「高校の友達のさーちゃんと会っててね、すごく楽しかったの。 で、まっすぐ家に帰るのもつまんないから来た。」 「泊まってく?」 「うん。」 「明日大学は?」 「あるけど大丈夫。」 「そっか。」 少しだけお喋りをして、圭司は一足先にベッドに入った。 私は朝ゆっくり出来るけど、圭司は早くから仕事がある。 程なくして圭司の寝息が聞こえてきて、私はその寝顔にそっとキスをした。 翌朝、目が覚めると圭司の姿はなかった。 かわりに、置き手紙と朝食、更にお弁当まで置いてある。