「何食べに行くの?」 彼女、紀香ちゃんの家に向かいながら、私は後部座席から身を乗り出した。 「お前は何食べたいの?」 「私は何でもいいよ。」 そんな他愛のない会話をしながら紀香ちゃんを拾い私達は焼肉屋さんへと向かった。 「チロと会うの久しぶりだよね。」 「そうだね。」 紀香ちゃんは私を本当の妹のように可愛がってくれているし、私も紀香ちゃんを本当の姉のように慕っている。 「ねぇ、チロ。 将太くんとはどうなの? うまくいってる?」 網の上のお肉を箸でひっくり返していた私の手が止まる。