心臓に囚われた、ボクの心。



これからもきっと、ずっと ー 樹side ー





「お父さん、この手術受けたら千歳は喜んでくれるかな?」



「…好きな人を失くすのは耐え難いだろうがそれ以上に樹の夢を背負うという責任感と生きたいという気持ちがあれば彼女はきっと前を向いて歩けるだろう…

それに千歳ちゃんが樹にくれたお揃いのブレスレットだって、きっと守ってくれるさ」



「……だな」



先にキミを残して逝くのは不安だし、この手術に関しても怖くないと言ったら嘘になる。


けどそれ以上に 君を助けたかった。


───言ったでしょ?



──“あの絵本のように僕が君を助けるから”


千歳。あの約束、今ここで守るよ。



少し震えている千歳のウサギさんのセリフ。不覚にも可愛いと思ってしまった、守れるのも愛すのも僕しかいない。


これからも僕だけであって欲しいと思う反面ぼくのことを忘れて生きて欲しいと願う僕の心は矛盾していて…



僕が楽しんでいれば快晴で、僕が悲しんでいたら曇りで。天気で僕の気持ち読み取ってね…それにお揃いのブレスレットがいつまでも僕たちを繋いでくれるよ。



でも一つだけ君に言いたくても言えなかったことがあるんだ



「……あの時、恥ずかしがらずに言えばよかった」


後悔してももう遅いとわかっているけれど。


もう届かないと分かっているけれど声に出させてくれ…


「千歳…愛してる」