心臓に囚われた、ボクの心。



手術がいよいよ1週間前に近付いた今日…



「千歳、体調や気持ちは大丈夫か?」



あの日からお父さんは私の事を毎日のように病室に来てくれてたまに樹と楽しそうに話したりたまにお父さんがいじわるしたり、と忙しい毎日を過ごしていた。



「うん、大丈夫だよ」


「千歳、手術の日は僕も付き添うからね終わるまで待ってるから」


「うん、ありがとう!あのね、いつ…」


“病気が治ったら付き合う”あの約束は本気なの?そう聞きたかったけど、お父さんがいる手前私は聞けなかった。



「ううん、やっぱりなんでもないっ」


───開いた口をそのまま閉じた。



「そう?」


「うんっ気にしないで」



───それからまた時間が経ち。




「千歳ちゃん、手術今日だね、体調はどう?」


「菅原先生…私は大丈夫です。それよりドナーの方は?」


「うん、ドナーの方もご家族の方も大丈夫だって」


「そっか、良かったです…」



手術に悪い影響が出ないようにちゃんと事前に検査を受けそれから手術服に着替え私は手術を待っていた。




「千歳…僕ずっと手術室の前で待ってるからね」


私ね、キミがいるだけでいつも勇気を貰えたよ。



「うんっ」



暖かった、君の言葉が、君の体温が…



「… いつもは口にだったけど…今日はここね」


「え?…」


ちゅ、と優しい音を立て優しくそっと私の手にキスをした。



「頑張ってきてね、千歳」


「う──」



「千歳ちゃん!ごめん、今日の手術は───」


「…え?」



「お父さん…!」


「…千歳」


「先生から、聞いたの…」