荒れた庭に咲く、幻の華

俺は即座に言い返した。

「 てめぇに話すことは何もねぇよ!! 」

その瞬間、一限終了のチャイムが鳴った。
それをきっかけに俺は䨩乃から逃げるように教室へと歩いていった。

二限目は体育 ..... 教科の中ではできる方だし、受けるか ......

俺は着替えるために更衣室へ向かった。その途中でも 「 ねぇ、天野来たんだけど。 」 「 うわ、早く着替えようぜ 」 という声がいくつも聞こえた。

「 チッ面倒くさ 」

誰にも聞こえないような声で呟いた。