荒れた庭に咲く、幻の華


『 ん?聞こえなかった? 』

なんだよコイツ .....

気づいたら俺は䨩乃という少女から逃げるように背を向けていた。

『 ねぇ、ちょっと待って。まだ本題話してないんだけど。 』

「 はぁ?てめぇと話すことなんかねぇよ! 」

『 だから私䨩乃、で本題なんだけど、授業をサボらないで教室にもどって。 』

彼女の口から出た言葉は一つ一つ俺を刺していった。

そんなの分かってる_これだってしちゃいけないことぐらい .....

「 うるせぇ黙れ!!てめぇが指図すんな!!! 」

䨩乃は少し驚いた表情を浮かべるが

『 なんか嫌なこととかあったの?話、聞いてあげようか? 』