『お姉ちゃん……ううん、燈。大丈夫。大丈夫』 両親が死んだ夜。 標を亡くした私を、抱きしめた輝。 私の光。私の道標。 輝がいれば、道に迷うことはないって。 二人で抱き合って、沢山泣いた。 互いが全てだった。 ─互いが全てだったから。