アミティエの魔法

気が付くと、辺りは綺麗な夕焼け色に染まっていた。

「いっけない!早く帰らないと怒られちゃう!」

と、勢いよく立ち上がった。幸い、周りには誰もいなかった。

(誰にも見られなくて良かった〜)

と、私は胸を撫で下ろした。よいしょっ、と本をランドセルに入れて、夕日に向かって走り出す。なんだか、これから旅に出るみたい!そう思うと、胸が弾む。ランドセルの重さも忘れるぐらいワクワクしてきた。これから、何かすごい事が起こるかも、そう思ったから。

小学4年生の春、不思議な冒険の始まり。