口内に柔らかく、生暖かいものが入ってくる。 それが冬夜の舌だと気づくのに数秒かかってしまった。 冬夜の舌は私の口内を我が物顔でまさぐる。 歯列、歯茎、下唇、舌、すべてを余すことなく感じる冬夜。 自分の声とは思えないほど鼻にかかる甘ったるい声がでてくる。 ようやく唇が離れたときには私は息を乱していた。 目には生理的な涙が浮かぶ。 そんな私を見て冬夜が妖艶に微笑む。 「かわい…」 ねぇ、夢なら聞いてもいいかな……