ぼんやりした頭で私を運んでくれた人を見つめるとそれは冬夜だった。
「水飲めるか?」
水の入ったペットボトルを手渡されるが力が入らず蓋が開かない。
「……貸して」
見かねた冬夜が蓋を開けて自分の口に水を含む。
そのまま水を口移しで私に飲ませてきた。
喉を冷たい水が通る感覚がする。
あぁ、これ、夢かぁ……
最近話していなかった冬夜が私に向かって話しかけてくれるなんて、しかも口移しをしてくるなんて夢としか考えられない。
夢なら……
私は離れかけた冬夜を引き寄せ、キスをする。
冬夜が目を見開く。
私が唇を放すと今度は冬夜からキスをされる。
さっきよりも強引で深いキス。
「んっ……」
