目には自然と涙が浮かぶ。
この涙は唯と、私の涙。
喜びに満ち溢れた唯と、和羽に向けて言われた言葉じゃないのはわかりきっているのに傷ついている私。
唯の涙を見て焦る拓真。
『っ、おい…『「好き……っ」』
拓真の言葉にかぶせるように言う。
これは唯の本音だ。
唯、よかったね。おめでとう。大好きな拓真と両想いだね。
私は今唯でないといけないのだから、私に向けた言葉じゃないのに傷ついてなんかいられない。
でもね、唯の言った好きはね…私の気持ちも混ぜたんだよ。
その好きが何の好きかはわからないけど…私は、拓真の中にいる冬夜が好きだ。
涙を浮かべながらも幸せに満ちた表情で拓真を見つめる。
『私も……拓真のことが好き、!』
