日に日に和羽に対する思いが俺の中で大きく膨らんでいく。 だけどこの思いがなんなのかが俺には知る術がない。 放任主義の家族に生まれて、家のことは家政婦が全部やってくれて生活に困ったことはないけど心の中がいつも空っぽだった。 俺のルックスにだけ群がる同じような顔と声の女ども。 そいつらの言う″好き”は自分のステータスになる人に向ける感情だった。 それが俺の知らない感情、″好き”なのか? じゃあ俺は和羽のことが″好き”じゃない。 和羽に抱くこの感情の名前が分からない。