聞こえないように小さくため息をついて、顔に笑顔を浮かべて答える。
「いいんですか?じゃあお言葉に甘えてご一緒させてください」
和羽の顔に笑顔が広がるのを見て言ってよかったと思った。
食事をするなかで話しかけてきた和羽の知り合いっぽい女は和羽の親友のマネージャーであることがわかった。
和羽は嬉しそうにその女、なんとか絢(苗字は忘れた)を紹介している。
「絢ちゃんはねっ、中学校からの幼馴染で私が芸能界で一人ぼっちにならないようにマネージャーになってくれたんです!」
始めは和羽が楽しそうだからよかったんだけどずっとなんとか絢の話しかしない和羽に途中から少し不満が溜まる。
俺と和羽を交互に見て女が噴き出す。
なんだよ……
「和羽、もう私の話はいいから」
気を利かせたのか和羽を止める女。
こいつ、勘が鋭いのか。
心の中でそいつの好感度が少しだけ上がる。
