予定のダブルブッキングに明らかに焦っている。
その表情もおもしろい……じゃなくて、
譲るのは癪だけど仕方ない。
「先約があるなら僕はやめときます」
心と裏腹に出てくる声は不機嫌さを感じさせない声色だ。
その言葉にあからさまに残念そうな表情をする和羽。
仕方ねぇだろ……。
そんな和羽の表情を見た女が俺に提案をしてくる。
「あ、じゃあせっかくなので3人で食べませんか?」
冗談じゃない。和羽以外と食べる気なんて起きるわけない。
そもそも、食事にだって興味ないのに和羽が作ってくれるから、和羽と一緒に食べれるから食事をしてるだけだ。
断ろうとしたけど……その提案を聞いた和羽の顔が期待に満ちた表情をしてたから。
遠慮がちにこちらを見つめているけど、目には期待がいっぱい詰まってる。
……それは反則だろ…
