「和羽、お昼食べよう」


収録終わりに声をかけると嬉しそうに振り返った和羽。


それとほぼ同時に和羽の腕に抱き着いてきた女。


「和ー羽!お昼行こっ」


誰だよ…?和羽の知り合いか?


「あれっ?もしかして高梨さん、和羽とお昼食べる約束してました?」


驚いた表情で俺を見つめる女。


「いえ、約束はしてませんが予定があえば一緒に食事させてもらってるんですよ」


誰かわからないのでとりあえず爽やかモードで答える。


俺と女を困ったように交互に見つめる和羽。


たぶん俺ともこの女とも昼を一緒に食べる約束をしてなかったのだろう。