名前を呼ぶとはじかれたようにこちらを見つめた。 「っ…不意打ちは卑怯だろ……」 片手で顔を覆うが赤い顔が隠しきれていない。 いつも私がドキドキしてるからその仕返しにドキドキさせてやるっ 勝ち誇ったようにどや顔をする私を見て冬夜が 「和羽」 仕返しとばかりに名前を呼んでくる。 初めて呼ばれた…… 体中を血液が駆け巡り、心拍数が上がる。 「ふっ、顔真っ赤」 「と、冬夜さんのせいです!」 「これからさん付けしたらキスする」 「えっ、だ、だめです!」