裏表激しめ俳優にいつの間にか溺愛されてました

あっという間にイルカショーの時間になり、お客さんも誰もいないので最前列で見ることに。


水にぬれるからレインコートを着た私たち。


ただ、私だけもたついてしまう。


あ、あれ……っ?腕どこに通すんだろう…っ?


一人で慌てていると冬夜さんが手伝ってくれる。


「野々上さん、ここに腕通して。ん、できたよ」


冬夜さんのおかげでうまく着ることができた。


「ありがとうございます!わぁ、ぶかぶかだ…っ!」


袖を持ち上げて見せると10センチ以上袖口が余っている。


よく見ると袖以外にも全体的に大きい。


それを見て笑う冬夜さん。


「野々上さん小さいですもんね」


私の身長はサバを読んでも155センチギリギリないくらいの低身長なのだ。


「私将来の夢は170センチなんで!これから大きくなる予定ですっ。織姫と彦星にもお願いしましたからっ」


「あははっ!それでも僕より小さいですよ」


珍しく声をあげて笑う冬夜さん。


あまりの美しさに見惚れてしまう。