裏表激しめ俳優にいつの間にか溺愛されてました


そんな私をジーっと見つめていた冬夜さん。


「……かわい」


「………?なんて言いましたか?」


声が小さかったせいでよく聞こえなかった……。


するとハッとしたような表情になり、顔を背けられる。


「なんでもねーよ。飲み物買ってくる」


冬夜さんが席を立つ。




数分後、ココアとブラックコーヒーを持った冬夜さんが帰ってくる。


ん、と言って差し出されたのはココアだ。


目をぱちぱちと瞬かせる。


え…私に?


「あの、っお金…!」


「いい。いらない」


冬夜さんを見上げると目をそらされてしまった。


けれどそれが冬夜さんなりの優しさだと気づき、微笑む。


「ありがとうございます…っ」


えへへ…大好きなココア、嬉しいな……っ


「弁当、うまかったから明日も作って」


目をそらしたまま冬夜さんが話しかける。


心なしか冬夜さんの頬が赤い。


なんだかそれが可愛く思えてきて口元が緩む。


「はいっ。これから毎日作りますね!」