裏表激しめ俳優にいつの間にか溺愛されてました

「ふっ…ばーか」


デコピンされた。


「いたぁっ!?」


びっくりして目を開けると高梨さんがニヤニヤと笑っている。


「なに?キスされるとでも思った?」


図星を突かれて顔が赤面する。


「お、思ってないです!」


さいてー!私のドキドキを返してよっ!


「次は本物のキス、しよっか?」


高梨さんに耳元で囁かれて、思わず耳をおさえて赤面してしまう。


「おまえからかうのおもしれー」


ケラケラ笑う高梨さんに私のイライラが溜まる。


「もうっ!からかわないでくださいっ!」


なんなの、この人っ!


拗ねた私は楽屋から出ていこうとする。


「おい、待てよ」


腕を捕まれる。