「お嬢様、話ってなんでしょうかー?」

 ミーアは約束の通り、夕食が終わった頃に私の部屋を訪ねてきた。
 きょろきょろと辺りを見渡しながら、どこか不安げだ。

 今までこんな風に呼び出したことがないから、そうよね。

 だけど今度こそちゃんと生き延びるためには、仲間が必要。
 私に起きた全てのことを説明するわけにはいかないけど、ちゃんと信用できる人を集めなきゃ。

 じゃないと父も、あいつらも倒せないから。
 特にミーアはその中でも一番重要だと私は思から、今日ここに呼んだのだ。

 この商会のこともよく知っていて、なおかつ父のことが大嫌いな点が私と同じだ。
 きっと良い仲間になってくれるはずだわ。