清海さんは健啖家だから、ふたりで3人前はあったほうがいいか。

今度、食材の買い出しに行かなければ。


「清海さん、ご飯用意できたよ」

「お、ありがとう」

清海さんのお皿には、2人前のパスタが盛ってある。

それを見て、清海さんは笑った。

「海香子ちゃん、気が利くね!確かに、僕はパスタ1人前じゃ足りないから」

「よかったぁ⋯⋯多すぎる!って思われたらどうしようかと思った」

二人でお昼を食べ終わると、

「ごちそうさま。美味しかったよ。やっぱりアシスタントが居るっていいなぁ。海香子ちゃんがOKしてくれてよかった」

「そんな、私は大したこと出来ないけど⋯⋯そうそう!冷蔵庫や食糧の棚がガラガラだったから、買い出しに行ってもいい?」

「うん、助かるよ。車のキー渡すから、お願いしていい?」

「はい!」

車のキーを渡され、ふと気付く。

清海さんの車は確か、電気自動車だ。