「凄い精神…うわあ」

「勝手に引かないでよ!…て言うかアンタ達の方が出てってよ!」

「何で?」

「何で?…ってどう見ても邪魔でしょう!」


 頭可笑しいんじゃない!?と目の前の女は喚き立てる。(正直に言うと俺はもうやる気が無くなっているけれど)


「ふーん…そう、今清水君」

「ひっ顔が般若に…!なななんだい唐堂君!」


 唐堂綴は腕を組んで、女の気迫にビビっている今清水に。


「生徒会顧問呼んで来て」

「へ?」

「ほらダッシュ」


 ポンポンと今清水の背中を叩いて、行く様促す。


「えと…分かった行ってくる…?」


 首を傾げながらも此処に居るよりはいいと思ったのか、走って呼びに行ってしまう。


「ちょっと勝手な事しないでよ!!」

「勝手って…良識のある大人に何方が間違っているか判断して貰おうと思ったんですけど」

「ヤろうとしてんのに教師呼ぶなんて頭沸いてんじゃない!?」


 唐堂綴は五月蝿そうな顔をしながら、


「此処は生徒会室で、凌久君は生徒会役員で、確か凌久君を勧誘したセクシー美女先輩は役員だけど、貴方は違いますよね?本来の用途で使う予定の私達が追い出される方が可笑しくないですか?」

「へ、屁理屈じゃない」

「屁理屈でも世間でどう見られるかって考えたら、先輩の方が悪く見られるんじゃないですか」