過つは彼の性、許すは我の心 参



 獅帥を、オオミカを、理解する?


「そんな事、だって、しては、」


 いけない。

 神の思考を理解するなんて事は不敬で、理解する事事態が烏滸がまし、


「…先輩大分苛ついたでしょうね。天條先輩にカミを求めておきながら、人である天條先輩も求める。思わず俺まで同情しそうになりました」


ーーー頭が真っ白になった。

 綴がミケになった時、感情的に許せずともミケである綴を狙って動く女達を馬鹿だと哀れんだ。

 例えミケが消えても彼女等を選ぶ事はない。

 断言出来る。

 獅帥の事をよく知っている私だから分か、

 
「まだ先輩を狙う女達の方が単純で理解出来る。彼女等は天條先輩にイケメン金持ちの王子様を想像するけど、貴方の場合はカミである天條先輩も、多少素の天條先輩も知っている…無意識に見て見ぬ振りをしたとして、唐堂先輩にそれを指摘されても未だに貴方は自分を見て!私を愛して!を繰り返している」

「違う…」


 小さな私の否定を聞いていないのか、それとも聞く必要が無いと思っているのか饒舌に私の問いに答える。

 その答えが例え私を大いに傷付け、抉る様な言葉であっても獅帥と同格の男に言われる言葉は、恐らく獅帥から私に向けた言葉と変わりない。

 それが如何に。