「鉄将遅くない?」
腕と足を組んでソファーに座るマサは不機嫌そのものだった。
「…込み入った事になっているんでしょうね」
マサにそう答えながら私はと言うと、鉄将のついでにといつもの仕事部屋に集まるシンカン達と一緒に、これ又いつもの様に一緒に居て、緊急事態なのかもしれない事にソワソワと落ち着かない気持ちになっていた。
「唐堂になんかあったかもしれないって…」
ボソッと呟いた烈の言葉に場が静まり返る。
複雑な感情を抱える相手とは言え、友人であるのは変わりない。
「…心配だわ」
そんな私の思わずに出た言葉に、
「清維は帰ればいいだろう」
すかさず食いつくマサ。
長くなるのも分かっていたが、マサの言い方にムッとして、ついつい言い返してしまう。
「そんな訳にはいかないわよ。友達の安否がしれないなんて…」
「心配?」
意地悪く聞き返されて「…どう言う意味よそれ」と食って掛かる私を鼻で嗤う。
「どう言う意味もあの女が居なくなれば…とか」
「マサアンタねえ…!」
怒りで私が戦闘態勢に入ろうとした所で、
「お二人とも止めましょう」
「埜々…」
埜々に窘められて流石に子供過ぎたと口を噤む。
「正照さん。心配で苛立つのは分かりますが…」
「はあ?僕がいつあの女の事を心配したって言うのさ」
「分かっていますよ。綴ちゃんと言うより、綴ちゃんに何か遭った時に悲しむ獅帥様が心配なんですよね」
「…っ」
あのマサが黙った。
目をパチクリする。



