「…気持ち悪い」
ガラス瓶が床に落ちて行く。
「うっ…!」
ーーーガシャンとガラス瓶が砕ける。
「つづ!」
急激な嘔気に襲われて胃の内容物をその場で吐き出していた。
視界が揺れてそのままその場に倒れる。
「…あーそうだった忘れてた。お楽しみの為に危ない薬入れたんだった」
帷有墨が楽しそうに言う。
気持ち悪い目が回る。
「つづ!おい!」
凌久君が振り払って私の傍に来てくれたが、
「し…の…」
兎に角気分が悪く、吐き気が治まらないせいで大丈夫と言えない。
動けない何、これ…。
「有墨お前」
「そうだこれも忘れてた。変な混ぜ物を混ぜたからな…下手したら死ぬかもなあ唐堂綴は」
「有墨!」
喜影君と帷有墨の言い合いが聞こえる。
意識が歪む。
「殺せ!」
「何やってるんだよ!」
「おい俺らにもやらせろ!」
人の怒号が響く。
意識が保てない。
今寝たら死んじゃうのに、身体全体に力が入らない。
巻き込んじゃって…ごめんね凌久君、ごめんね惣倉君。
届かない謝罪の言葉は、私を守る様に抱える凌久君にもーーーー…。
「あああぁあああ!!?」
「グッ!」
「やめろおぉおおお」
血飛沫と悲鳴が先程より舞う。
その中央に1つの影。
「先輩の可愛い後輩でいたかったなあ」
縦横無尽に人を殺す惣倉君の独り言を最後に、意識は闇へと呑まれた。



