スッと視線を上げれば、怯えたリタと目が合った。
リタ…?リタだっけ。
ああ違う、違かった。
「どうしたの円嘉?円嘉と同じだよ」
「は、はあ…?何言ってい、」
「円嘉は寂しがり屋だから、これで寂しくないね」
円嘉が目の前で絶命した時、円嘉の目は最後の最後まで縋る様な瞳だった。
寂しかったんだなあ円嘉は。
ごめんね気付いて上げられなくって。
こう言う自分を見たくなかったから私は円嘉を拒んだ。でもこうなるんだったら初めからこうすれば良かったんだ。
「もっと欲しいよね円嘉」
私の靴音が響く。
円嘉が座っていたソファーから立ち上がって、遠ざかろうとするが何かに引っ掛かって尻餅を突く円嘉。
「大丈夫?」
私が首を傾げながら、手を差し出すと「いやあ!来ないで!」と叫ぶ。
ーーーその瞬間、駆け出す音が聞こえた。
私は横に逸れて適当にガラス瓶を振った。グチャッと言う音が聞こえる。
「って…!イカれ女が…」
ガラス瓶で引っ掻かかれて出血した部分を押さえる帷有墨…いや円嘉を悪い道に引き連れた奴だ。
「円嘉その人は止めた方がいいよ。円嘉は染まりやすい性質だから気を付けないと…」
「アンタ頭行かれているんじゃない!?」
円嘉が何か言っている…ああ何だか。



