「お祖父様になんて口を…!」
あんなクソみたいな事言っているのに、お祖父様って言い方するんだ。ちょっとおもろい。
「彼奴の顔色しか伺えへん様な阿呆と話しても無駄や」
「凌久お前…!」
凌久君の襟首を掴み、殴るモーションに入る。危ない。
咄嗟に、
「ダッサ…」
出た私の言葉が響いて、目標が変わる。
「テメェ…!」
襟首を捕まれ、そのまま殴られた。
「つづ!」
ーーーガシャン!と言う音共に、近くに置いてあった空の酒瓶が入ったケースにぶつかった。
「っ」
硝子の破片が身体を傷を付け、手を付いた時に更にザックリと手を切って血が滲む。
「つづ!お前ら!」
「はいはいお兄さんヤる気ないんだろう」
「俺らが楽しむからさ」
でも…あんまり痛く無い。
うん?頭は痛い気がする?あれあれ何だこれ。
やっぱり可笑しい。
血に濡れたキラキラとナイフの様に光る割れたガラス瓶の虹彩が、目に痛く感じる。
心臓がドクドク言っている。
「おいっ」
「はいはい喜影いいだろう。もっと良い女探してやるから」
喜影君と帷有墨の声も、羽交締めにされている凌久君の声も、捕まっている惣倉君の声も、囃し立てている声も全部、
「おい女、」
肩を捕まれてーーーーガラス瓶が一閃、煌めいた。
「あ、ああっうわあああああ!!?」



