過つは彼の性、許すは我の心 参

 

 でもそんなに意外でもないか。保健委員やっているぐらいだし。


「学園の大学に?」

「そ。渚の妹もな」

「へえじゃあ後輩だね」

「そーもう考えただけで…」

「楽しそうだね」


 少しだけ笑えば「他人事だと思って」とおでこをピンと弾かれる。


「あ、いて」

「罰や罰」

「えへへごめなさい…」


 緩いやり取りに昔を思い出す。


「懐かしいなあ」

「ね」

「つづ」

「うん?」


 惣倉君が凌久君の時より軽快な音を鳴らしまくっていて、男女関係無く人集りが出来て来た。


「…最近なつづと上手う話せへんかったやろう」

「そうだね」


 意図的に避けていた時もあるしね。


「彼奴から言われた。方針変えるってな」

「私を殺すって?」

「…身に覚えありそうやな」


 プランター事件以前も不自然な事故が多くなっていた。それを周囲には言った事は無い。基本私が1人の時だし、私自身出来るだけ第三者の目がある場所に居る様にしていたから、よく見なければ気付かないレベルだ。


「ーーー大事にしたら獅帥達の耳に届くさかいか」

「それもある。後は家族に知られたら絶対に獅帥君達と引き離そうとするだろうから」

「当然やな」

「うん…今は家族には被害が出ていない事だけが救い。これからどうなるか分からないけど」


 ミケの恩恵だけだからか分からないが、近況を聞く限りは良い事の方が続いているらしい。