寒気に腕を摩っていれば、
「俺その手の事に恵まれているみたいで、周囲が辛い訓練を受けていても難なく技術を習得していた…習得って言うよりは元々俺に根付いたって言うんですかね」
「根付く?」
可笑しな表現に首を傾げた私に、
「何て言うんですかねえ身についていたと言うか…言葉を覚える前から分かっていたんですよねえ…うーん本当に何て言えばいいのかーーー…」
詳しく説明し始めた惣倉君の話は、思っていた以上に衝撃的で、理解し難いものだった。
「こうしたらこの人を殺せるって言うのが分かるんですよ。ソイツに合った殺し方って言うのか。もっと言えば病気の人とかも分かるんですよね、何処が悪いとか。偶に体臭や顔色見て医者みたいに病気当てる人居るでしょう?それと同じです」
「…」
「惣倉で生まれた特殊な技術も俺は苦も無く会得した…小さな頃からそうだと、母親も兄も気味悪がっちゃって。惣倉と言う世間から特殊な環境下で、更に特殊な個体として産まれた俺は、目立ちたくない血の繋がった家族からすると良い厄介者でした」
「それで…あんな親戚から虐められる様になったの?」
「はい」
事もな気に言うがそれこそ簡単じゃない。
「徹底的に自身の能力は隠せと言った母と兄に同調した訳じゃないですけど、俺もその方が良いと思ったんです」



