過つは彼の性、許すは我の心 参




「惣倉君、お待たせ」


 ヒラヒラと手を振る先に、紺色のジャケットに灰色のスウェットパーカー、黒のスキニーのズボンを履いた惣倉君が居た。

 年相応の惣倉君の姿に、やっぱり微笑ましくなる。


「いえって…」

「惣倉俺も複雑やねん」


 そう、そして私の背後には護衛の…凌久君も居た。

 凌久君はメルトンの黒のチェスターコートに、白いドレスボタンのシャツ、黒のテーパード?を着ていて、おー寒いと言いながら文句を垂れていた。


「獅帥君に聞いたらシンカンなら誰でもいいって言うから」

「俺は惣倉に秒で殺される未来しかあらへんのやけど」

「…大丈夫だって!惣倉君がそんな事するわけ無いじゃん!」

「今の少しの間は何やの?」

「ほーら皆さん行きましょう」


 凌久君がグダグダ言うのを放っておいて、私達は歩き始める。


「因みにデートプランは?」

「秘密です」


 ふふっと笑う惣倉君の笑い方に、何処にも含みは無い。

 私の視線に惣倉君が安心させる様に微笑む。

 
「大丈夫です、天條先輩達には俺は何もするつもりはないから」


 その言葉に私の心配を見透かされている事に気づいた。


「ごめん警戒している様に見えた?」

「多分そうかなって」

「…ちょっとピリピリしていてごめんね」

「良いんですよ先輩」