妃帥ちゃんの時折を見せた狂気は、過去の傷の代償だ。
私が聞いて満足したいが為に聞き出す事は出来なかった。
…結局ここの大人達は何しているんだよもう、と言いたくなるのに落ち着くんだけれど。
嫉妬する天女目の女達や私を煽ててあやかろうとする人達に、そんな事をする前にやる事があるだろうと言いたくなる。
匡獅さんに至っては、私の嫌悪も楽しんでいる様に見えて余計に苛立つ時がある。しかも、
“君はそうあればいい”
そんな目で見てくるから、此処が人の目の少ない家ならマウント取って殴り捲っていたと思う。(こう言う時にお母さんや章乃さんの血を継いでいるなと思う)
ただ天條に対する私の嫌悪を感じ取って刺激しない様に接してくれている人も居る。
埜々ちゃんは特にそうで、鉄将君と私の仲を無理に取りもとうとせずに変わらず接してくれている。大人な対応ありがとうございます。
とまあ…色々グダグタ言っているけれど、護衛なんて固っ苦しくてやだし、獅帥君達以外の天條と今はあまり関わりたくないのが本音だ。
けれどシンカンが居るのに、誰1人シンカンが護衛につかないのは体面の為にいけないって事なんだろう。
…あ。
「私が選んでいい?」
「誰か心辺りあるのか?」
「うんシンカンならいいんだよね」
「?」



