過つは彼の性、許すは我の心 参

 

 彼女自身は私に文句付けたかっただけっぽいけれど、此処の図書室事態は天條邸の執事の許可制で入れる場所だから、急に現れた時は凄く驚いた。

 もし危害を加え様とする様な人ならーーーと思ったけれど良かったあの程度で。

 逆に私が危害を加えていたかもなんて、言う必要はないだろう。何方かと言うと獅帥君がまた意識的に殺す事の方が嫌だったから、プランター落としの事も言っていない。

 それに、


「獅帥君が来ちゃって、こんな事になったから逃げてったよ」


 お察しの通りで獅帥君と盛り上がっていったら早々に退散していった。カズミさんとあんな事をしていて、案外純粋なのかも。


「そうか…」

「駄目?」


 首を傾げて聞く私に、柳眉に皺を寄せてしまう。


「…駄目ならいいよ、諦める」


 私が優先するのは獅帥君達だから。

 そう笑って言えば、


「…いつなんだ」


 不服そうに聞かれて、おやっとなる。


「行かせてくれるの?」

「行きたいんだろう」

「…ありがとう」


 キュッと抱き締めながら、日付を伝えれば「護衛を付ける」と言われた。えー。


「護衛かあー…」

「それが条件だ」

「んー…」


 ここ最近外に出ると言ったら獅帥君の付き添いで色んな場所に出席か、妃帥ちゃんのお見舞い、学園…ぐらいで人目がある場所の外出しか無かったから考えた事もなかった。