過つは彼の性、許すは我の心 参



 最近頭がぼーっとする事がある。


「つづちゃん」

「先輩?」


 あー何だろう、似ているんだよなあ今の状況が前のと。


「つづちゃん?」

「先輩大丈夫ですか?」


 じわじわ追い詰められている。嫌なあ感じ、


「つづちゃん!」

「うわっ…ごめん渚君」

「先輩本当に大丈夫ですか?」


 渚君に肩を揺らされて、心配そうに惣倉君に覗き込まれていた。

 あれ私今何しているんだっけ。

 気付けば生徒会室に向かっていて…ああそうだ。

 渚君と一緒に生徒会室に出向いていた時に、偶然惣倉君と会ったからそのままご一緒している所だった。

 通り掛かりの窓に視線をやれば、


「桜凄いですね」

「ねえー」

「見事なもんやなあ」


 春の芽吹きを感じる…桜が咲く季節となっていた。
 
 月日は経ち、ビックイベントの修学旅行、中間や期末考査、球技大会の記憶もあるけれど、感情が付いて来ないから思い出してもフーンで終わる。

 円嘉に付き合っていた時と似ているんだけれど何だろう、そこまで辛い感覚が今は無いのだ。

 家族とも定期的に会っている時も気付かれた感じもなかった。でもお母さんにミケになった事を話した時(婚約者的なモノだと説明した)だけは怒りの極致を見せられて、弟と一緒に大慌てで弁明と勝手にそうなった事を謝罪する羽目になった。


「で、何の話していたんだっけ?」